被災地から発信するものとして~これから~

 11, 2013 18:00
先日からの続きです。
前々回被災地から発信するものとして~3.11当日~
前回被災地から発信するものとして~翌日以降~

この経験をもとに、必要だったものは何か、もしその時バニラがいたら?ということを考えてみました。
各メディアですでに震災・防災の特集がくまれていますので、それと重複している内容もあるとおもいますが、実体験をもとに書いてみてますので、具体的な内容になっていると思います。
内陸や都心部に住んでる方には参考になるのではないかと思いますので、よろしければご覧ください。


まず人間から。
基本的なものは割愛します。

①現金
とにもかくにも現金を持っていないとなにもできませんでした。
近くのATMが使えるようになったのも、電気が復旧して少ししてからだったので、1週間は使えないと思っていた方がいいと思います。
私の場合は、給料日に全部おろすタイプだったので、かなり救われました。
知り合いは、都度都度おろすタイプだったので、カードも使えないしだいぶ苦労したそうです。同僚にお金を借りたと言っていました。借りるとしても、身内でもなければ、知り合いと会えるのは早くても2,3日はかかると思います。そしてその知り合いだってATMが使えるわけじゃないので借りづらいですよね。
お札と小銭、とくに小銭は必須です。
電気復旧後、自販機が使えるようになるのですが、あっという間に釣り銭切れになっていました。



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震災当時持って歩いていた非常持ち出し袋の中身。これ以外にも別のリュックに食料や飲み物などを入れていました。


②カセットコンロ又は七輪など
震災から数日、温かい食べ物・飲み物が口に出来なくて、体の芯から冷えていました。ホッカイロでは補いきれないです。
ものを温める手段があった方が絶対いいと思います。心も体もホッと落ち着きます。
うちはカセットコンロがなかったので、しばらくは常温・冷たいものしか食べていませんでしたので、体がかなり冷えました。
カセットコンロのガスは、可能な限り多めにあった方がよさそうです。
前回の記事でも書きましたが、お店で売ってはいますが、一人が買える品数が限られています。

あと、すごく羨ましかったのが、キャンプ道具や七輪を持っているご家庭は、お庭でその道具を使って温めたり焼いたりしていました。


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意外と忘れがちですが、ペンと紙は必要ですよ。リップクリームも必須です。


③携帯電話の充電道具
携帯電話の電池は現金と同じくらい必須だと思います。
色々タイプはあると思いますが、乾電池で充電するタイプと太陽光で充電するタイプと2種類はある方がいいのではないでしょうか。
乾電池は、電気が復旧するまでの間かなりの量が必要です。
ラジオ、懐中電灯(懐中電灯は家族分ある方がいいと思います)等々にも使い、しかも使っている時間も長いため、携帯電話の充電に使う分も、となると、10本ではきかないです。
太陽光で充電できるタイプも持っているとだいぶ生活は違うと思います。


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懐中電灯は家族の人数分あると便利です。一人がトイレなどに持っていくと、待っている一人は暗闇の中で待たなくてはいけません。ろうそくは出来れば避けたいところです。右側の懐中電灯は、ラジオとサイレン付きのLEDです。非常に便利でした。



④嗜好品
生命の危機に瀕している人もいて、食べるものも食べられないのに何言ってるんだ、と怒られそうですが、主に今回の記事は内陸側に住む方、都心部に住む方に参考になるよう書いていますのでご容赦ください。
だんだん生活が戻ってくるにつれて(だいたい1週間後くらいから)、人間とは贅沢なもので、生きるため以外のものこそ欲しくて欲しくてしょうがなくなるのでした。

タバコ、コーヒー、デザートは手に入りません。
夫はタバコを吸いますが、カートンで買っておくタイプではなかったので、手に入らなくて非常に苦労しました。
自販機が復活してから、買いに行ってみたらもう全部売り切れていて、聞いたことのない怪しいものしかなかったそうです。
コーヒー・紅茶などは、自販機が復活してからすぐは買えていたと思います。なぜなら水・お茶・清涼飲料水の順で売り切れていくからです。
コーヒー・紅茶はそのあと売り切れたという感じですが、皆考えることは同じで、飲みたいと思えるようになったころには手に入りづらくなっているのです。
デザートは、気概のあるケーキ屋さんがあれば買えると思いますが、乳製品が手に入らないのでなかなか難しいと思います。
私が、震災から1週間くらいでやっと食べられたのはラスクとクッキーでした。
それも、パン屋さんが3.11前に作って保管してあったものを、殺到する客のために出してきたという感じでした。




バニラがいたら?

①服
とにかく寒かったです。暖房をつけない日が続くと、家自体が冷えてしまうみたいで、日中太陽が当たったとしても表面だけあたたまる、という感じです。
和犬やもともと外で飼われている犬は大丈夫かもしれないですが、トイプードルは耐えられないと思います。
普段服を着ないコでも、数枚は持っていた方がいいと思います。
余震もひどかったため、落下物に備えて着せていた方が安全です。

また、前回の記事で避難所に行ってみた話を書きましたが、その時に見た感じでは、ペットはいなかった気がします。たぶん連れて避難しても、室内には入れてもらえなさそうな感じでした。
そうなると、外にいるしかない場合もあります。それを考えると、ミニ毛布と合わせて服も必要と思いました。

3.11をもとにしていますので、夏場は事情が違うと思いますのでご了承ください。


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今回は出番がありませんでしたが、折り畳みの給水器です。あると安心。



②普段食べなれたフード
これはよく言われていることだと思います。
たしかに普段食べなれているフードはあった方がいいです。
でも、小型犬だとそんなに大量買いはしていない方の方が多いのでは?
賞味期限や酸化がきになりますしね。
うちは吉岡フードなので、賞味期限が短いです。
大量に買い込んでストックしておくタイプのフードではないと思います。
それを考えると、サンプルで封を開けていないものをいくつか用意しておくのと、もうひとつ、人間の食べ物も、一部は食べられるようにしておいた方がいいのではないかと。
ドッグフードはなかなか手に入らないと思います。その時、あげられるのは人間の食べ物ですよね。
普段から手作り食の子は、ドッグフードも食べられるように慣らしておくことで対応できると思いますが、普段ドッグフードのみのコは、いきなり人間の食べ物をだしてもなかなか受け付けない場合もあるような気がします。
うちのバニラはドッグフードメインですが、試しに茹でたササミとニンジン、キャベツを食べさせたら吐いたことがありました。


③犬用の靴
3.11当日~しばらくは、道路はビルの壁面や塀などが崩れたがれき、ガラス片、下水があふれたあとの汚泥、肉球で歩くには結構酷です。
私は震災当日、歩いて帰るつもりで仕事場に置いてあった底の薄いバレーシューズみたいな靴に履き替えて歩きましたが、後で見たら鋭利な穴が開いていました。
散歩をさせることができるかわかりませんが、その時のため、また、緊急で避難しなければならない時のためにあると安心だと思います。
チビプーちゃんはクレートや抱っこでどうにかできるかもしれませんが、デカプーちゃんは他の荷物もたくさんある中で抱っこは大変だと思いますので。



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けっこうコンパクトです。この量と大きさでけっこう重いので、欲張るといざという時逃げられないと思います。
厳選することと、家族で担当を決めて分担することをお勧めします。




④水を使わないシャンプー
うちは幸いなことに断水にならなかったのですが、周りではほとんどの方が断水していました。
マンションに住んでいる方は、屋上の給水塔?みたいなのがダメになって水が出なかったため、補修が完了したのが2か月後くらいだったそうです。
飲み水もままならないので、犬を洗うための水は用意できないと思います。
洗うといっても、体を洗うことはしばらく我慢できるとおもいますが、足やら排泄部分やらは洗いたいところです。
とくに靴を履いても履かなくても、モモには泥とか撥ねると思うんです。
タダの泥だったらいいんですが、汚泥なのでウェットティッシュでは取れなさそう。
沿岸部ではありますが、津波の被害がなかった地域に住んでいる知人は、なぜか家の周辺の地面がいつも臭う泥だらけで、長靴で通勤していたそうですが、その長靴まで臭くなって、洗っても取れなかったそうです。
こういうのが犬の足や毛についたら、家の中が大変なことになりそうな気がします。




以上、思いつくところを記載してみました。

そのほか、ちょこちょこ思い出したことや、撮っていたけどまだアップしていない写真など、時々記事にしていきたいと思いますが、本日以降はひっそりとアップしているとおもうので、興味がある方は気が向いたらまた見に来ていただけると嬉しいです。



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今回このような犬に関係ないことを多く含む内容の記事をアップすることを、非常に迷いました。
直前まで辞めようかとも思っていました。

テレビでは津波や原発の被害にあわれた方、亡くなった方の追悼が流れ続けています。
大切な方をなくされた方、すべてを失われた方・・・。
そういった方たちに比べれば、私のような、失ったものも人もいないものが、大した被害もないくせによくもこんな体験談みたいなことを書けるな、と思われた方もいらっしゃるとおもいます。
こっちの方がもっと大変だったんだよ!と言いたい方もいらっしゃると思います。
だから迷いました。この内容をアップしていいものかと。

でも、小さなことではありますが、震災当時こういった生活を送ったものもいるんだ、ということを、どこのメディアも発信していない小さなことを、発信することにも意味があるのではないかと思ったのです。
この発信が、いつか誰かの記憶に残り、もしもの時にわずかでもいいから役に立つことができたら幸いです。

そして、インターネットという媒体をとおして、どのような形になるかはわかりませんが、後世に残り続け、未来の子供たちがこの体験談を歴史として学び、役立てる日が来ることを心から祈っています。




最後まで読んでくださった方、本当に本当にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。
そしてバニラともども、これからもよろしくお願いいたします。






同意でも批判でも、この内容に思うところや考えるところが少しでもあった方は、クリックしていただけると嬉しいです。今後震災関係の内容をどのようにアップするのか、それとも控えるべきかを考える目安にしたいと考えています。
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