1日に2回も採血をしたワケは

 01, 2015 00:25
毎回毎回病院記事ばかりで嫌になっちゃいますよね(^_^;)すみません

今回でひとまず一区切りしますので、良かったらお付き合いください!

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字ばっかりで寂しいので、関係ない写真を入れていきます




さて、先日の慢性脂肪織炎が発見された時、本当のメインは血液検査の方。

何の血液検査かというと、胆汁酸をチェックする血液検査だったのです。




はて?たんじゅうさん?


って思った方も多いと思いますし、「あ、もしかして・・・」と思った方もいると思います。

何の病気の疑いを晴らすためにしたか、わかった方もいるんじゃないかな?

けっこうメジャー(だと思う、脂肪織炎よりは)な病気だと・・・思います。




その病気とは・・・
門脈シャント。



門脈とは、消化器官からの血液を肝臓に運ぶ大事な血管のことです。

肝臓に運ばれる血液には、栄養分や腸で発生したアンモニアなどの有害なものも含まれています。



門脈シャントとは、その重要な成分が運ばれる血管(門脈)から枝分かれして別の通路(シャント)が出来てしまっている病気で、その通路は肝臓を通らないため、アンモニアなどの毒素が解毒されないまま全身に再びめぐってしまう病気です。


門脈の本筋は肝臓に行っているため、肝臓自体ある程度は機能していますが(栄養分からタンパク質、脂質、炭水化物などを合成・貯蔵&アンモニアなどの解毒)、シャントされて肝臓に来ていない血液もあるので、血流が悪く肝臓が小さかったりすることも。



先天性と後天性があり、先天性の場合は手術で完治が見込めますが、後天性の場合は手術での完治が見込めない為、内科的治療で症状を緩和することとなります。
(理由は難しくなるので割愛)



治療をしなかった場合、最終的に肝臓がダメージ受けて肝機能不全や神経障害から死亡します。

好発犬種はヨークシャー・テリア、トイ・プードル、マルチーズ、シー・ズー、ミニチュア・ダックスフントです。

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買い物に行ったまるこんぶを待つバニラさん



症状としては


●栄養不良の為体が小さい(大きくなれない・太れない)

●結石(尿酸アンモニウム)の形成による膀胱炎症状(頻尿、血尿、尿道閉塞など)

●食後の異常(嘔吐、ふらつき、震え)

●食欲不振

●痙攣(アンモニア濃度上昇)

です。






バニラさんがこの門脈シャントを疑う理由は、以前から経過観察を続けていた低コレステロールの症状でした。


低コレステロールのお話はこちら↓

1.血液検査、引っかかる・・・ (2014/5/25)

2.低コレステロール、その後(2014/8/31)



2月に入ったらまたコレステロールを測る血通常の液検査をする予定でしたが、コレステロールの値が低く出る門脈シャントの疑いがずっとあったので、その疑惑を否定してしまうための検査をもうしちゃいましょう、ということになりました。
(アルブミン、BUN(尿素窒素)、コレステロールは肝臓で合成しているので、肝臓の機能が低下してると合成ができなくなります。そうすると血液検査をすると、基準値より低い値になって出てくるというわけです。)
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買い物に行ったまるこんぶを待つバニラさんpart2




バニラが門脈シャントの症状に当てはまるかも?と思われる点は、以下の通り。


1、コレステロール値が基準値よりかなり低い。(44~62mg/dL。基準値は113~312mg/dL)

2、嘔吐が多い(多い時は1週間に3、4回。少なければ1か月に2、3回食後直後~食後5時間でフードを嘔吐)
(空腹時間が長くなると、胃液ではなく胆汁を吐く)

3、多尿・膀胱炎症状








さて話は胆汁酸をはかる血液検査(肝臓が正常に働いているかどうかがわかる)に戻ります。


胆汁酸とは、肝臓でコレステロールから作られる物質で、腸~門脈~肝臓~胆汁と閉鎖的腸管循環を行っているため、血中にはわずかしか漏れ出てこないものだそう。

血中にたくさんの胆汁酸があると、肝臓が正常に働いていない、ということになります。

門脈シャントの場合、シャントしている血管が肝臓に行っていないため血中の胆汁酸の濃度が異常に高値になります。
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(ここまでまるこんぶ調べなので、間違ってたら教えてください)








検査の流れ


1、採血前12時間の絶食

 これは結構辛かったですね~(^_^;)バニラさん、お腹が空いて空いてしょうがなかったみたいで、早朝から目を覚まして部屋をウロウロ・・・。まるこんぶに「起きて~(涙)」って手でチョイチョイしてきたり。見ないふり、聞こえないふりが辛かったです。


2、採血1回目


3、食事
採血1回目から病院で預かってもらって、ご飯食べて2回目の採血までしてもらうことも出来るみたいなのですが、「バニラ君は病院ではご飯を食べなさそうですよね」ということで、一旦病院から出て車の中で食べました。マザコンバレてるわ。


4、採血2回目(食事から2時間後)








そして検査結果がでるまで約1週間。



結果がこちら。


総胆汁酸(食前) 
1.3μmol/L (参考基準値9.0以下)

総胆汁酸(食後)
15.3μmol/L(参考基準値14.9以下) 高値
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食後の胆汁酸が基準値を超えてしまいました。

しかし・・・微妙~に、わずか~に超えてるって・・・


ネットでシャントの疑いがある子たちを見ると、皆胆汁酸の値は50以上、3桁の子も多いので、バニラは違うんじゃないかな~・・・と思う反面、基準値をわずかでも出たら、やはり疑いは消えない、という意見も。
先生も「微妙・・・ですね・・・」という感じ。

結局、「門脈シャントの疑いを否定できない」という超微妙な結果になってしまったのです。




ただ、神経症状が出ていない(ふらつき、痙攣など)、食欲もある、体重も標準、食べれば増える、というところから考えると、CT造影(麻酔が必要。昔は開腹して造影検査が多かったらしい。)までして確定診断を出すほどなのかどうか、というと、そこまでではないのではないか、と先生は言いました。

ということで、2,3か月に1回、血液検査で血中アンモニア、コレステロールの値を見て経過を観察していく形でいいのでは、ということに。




またモヤモヤした日々が続きそうです(~_~;)


はっきりわからないのって嫌なんですよね~・・・対策もこれといって出来ないし、かといって門脈シャントだった場合いつかは痙攣、ふらつきなどの症状がでてくるわけで・・・それが出てくるまで検査を待つっていうのもどうかな・・・とか思ったり。

かと思うと、一方で、そこまで高くない総胆汁酸の値だから、門脈シャントじゃないんじゃないの~??と思う気持ちもあり、リスクがある麻酔をかけてまですることなのかな・・・と思ったり。


皆さんだったら、どうしますか?

「かなり高い確率で門脈シャントかもしれない!」といった結果ではなく、「門脈シャントの疑いを否定できない」レベルの結果だった場合、麻酔下でCT造影をしちゃいますか?

麻酔無しだったらすぐにCT造影するんですけどね~(^_^;)そうはいかないだろうし。






というわけで、これもまたセカンドオピニオンが必要そうです。

しこりのセカンドオピニオンを受けに行く時に、一緒に診てもらおうと思います。




ちなみに今回のしこりと胆汁酸検査の料金~。
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赤い丸が胆汁酸の検査料金6,480円、青い丸がしこりの針生検(FNA)10,800円。

尿検査もしたのでなんやかんやで保険適用後12,732円なり~。


ウッ・・・ボゲッ・・・(←吐血)






ま、それもこれもカワイイカワイイバニラさんの為です、何億円かかってもどんとこいだよ!!(我が家は庶民の家庭です)




それでは、進展があるまで次からは日常の楽しいお話を書こうと思います(^_^)/

長々と病院記事にお付き合いくださってありがとうございました!





全部読んだ方疲れたでしょう?(^_^;)書いた私も頭から煙がでそうw
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